個人でネットショップを立ち上げる具体的な手順とは?成功させるためのポイントも紹介
ネットショップは個人でも立ち上げられる?
ネットショップを立ち上げる人は法人ばかりだと思っていませんか?最近では個人で商品やサービスを販売する人も増えており、1人でネットショップを立ち上げて運営する人も多くなっています。
しかし、ネットショップを立ち上げる正しい方法を正しく理解していなければ、思ったような成果が出ないことも…。そこで今回は、個人でネットショップを立ち上げる方法や、ネットショップを成功させるためのポイントについて、詳しく説明します。
個人でネットショップを立ち上げる方法とは?
法人であれば、チームで役割分担をしてネットショップを立ち上げられるため、魅力的なサイトをスムーズに構築できます。
しかし、ネットショップを個人で立ち上げる場合、効率的な立ち上げ方法を知っていなければ、運営負担が増えてしまったり、思ったような成果を出せなかったりする危険性があるので注意が必要です。
まずは、個人でネットショップを立ち上げる方法を知り、あなたの事業方針に適した手順でサイト構築を進められるようにしましょう。
まずは販売したい商品を決める
ネットショップを立ち上げる前に、まずは販売したい商品やサービスを決めるところから始めます。
「なんとなくネットショップを立ち上げてみたい」という気持ちでサイトを構築する人もいますが、販売したい商品やサービスに適したネットショップを立ち上げられなければ、スムーズなネットショップ運営ができません。
後になってからサイトのデザインや仕組みを変更しようとすると、余計な費用や時間がかかってしまうので、個人で修正しようとすると膨大な労力がかかってしまいます。
また、自分自身で開発した商品やサービスを販売するのか、外部から仕入れた商品を販売するのかという点も重要。
個人で運営するネットショップでは、仕入れコストや生産コストが利益に直結しやすいため、できるだけコストを抑えて商品やサービスを用意しておくことが大切です。
事業計画を立てる
ネットショップを立ち上げる前に、事業計画を具体的に練っておくことも大切。事業計画が具体的であるほど、やるべき行動が明確になりスムーズにネットショップを運営できます。
事業計画が不明確になっていると、事業の方向性がはっきりしなくなるため、ネットショップ運営の効率性が落ちるだけでなく、誤った方向に進むリスクが高くなります。
お店のコンセプトやターゲット層、出店方法や決済方法など、できるだけ細かい部分まで計画することで、個人でも魅力的なネットショップを立ち上げられるようになるでしょう。
ネットショップサイトの立ち上げを行う
販売する商品やサービスが決まり、事業計画が定まったら、いよいよネットショップサイトの立ち上げを行います。
ネットショップサイトの立ち上げ方には、以下のような方法があります。
これらの方法の特徴を知っておけば、あなたに適した方法でネットショップサイトを立ち上げられるようになります。ここからは、ネットショップサイトの立ち上げ方法について、詳しく説明します。
モール型
1つ目は、モール型のネットショップサイト。1つのサイト内にたくさんのネットショップが集まっているのが特徴です。主要なネットショップサイトでは、すでに数千万人ものお客さんがアクティブユーザーとなっているところもあるため、出店したばかりの個人であっても高い集客力を見込めるのが魅力です。
他の方法でネットショップを立ち上げると、商品やサービスを認知してもらうまでに多くの労力がかかってしまいます。モール型でのネットショップサイトでは、これらの手間を抑えてあなたのお店を知ってもらえるので、個人でネットショップを運営するには適した方法だと言えます。
個人でお店を立ち上げる人におすすめのモール型ネットショップサイトに「ハピマ」があります。「ハピマ」は初期費用や月額費用がかからないネットショップサイト。商品やサービスが売れた時だけ手数料を支払えば良いので、リスクを抑えた出店が可能です。
「出品サポートサービス」も充実しているので、「初めてのネットショップでうまく立ち上げられるか不安」という人でも、丁寧にサポートしてもらえます。
パッケージソフト
2つ目のネットショップサイトの立ち上げ方法は、パッケージソフトです。契約しているサーバーにインストールするだけで始められるので、個人でも簡単にサイト構築できます。また、ネットショップ構築に必要なフレームワークが整えられているのも魅力。
すでにカート機能や顧客管理、受注・売上管理といった仕組みが備わっているので、サイト内の機能を整える労力が大幅に削減できます。運営しながら柔軟なカスタマイズができることや、自由度の高いデザインを実現できるので、独自性のあるネットショップサイトを作りやすいです。
その一方で、パッケージソフトは導入コストは高くなりやすいという側面も。予算にそれなりの余裕がある人でなければ、個人でパッケージソフトを導入するハードルは高いと言えます。メンテナンス費用や年間保守費用といった維持費用もかかるため、安定的な運用を求めており、ある程度の売上が見込める事業者に向いています。
ASP
3つ目は、ASP(アプリケーションサービスプロバイダ)を利用した方法です。ASPは、ネットショップサイトの機能をインターネット上で利用する方法。すでに構築されているネットショップサイトをそのまま利用できるため、スムーズにお店を立ち上げられます。
セキュリティ対策やバグへの対応、新しいサービスへのアップデートを自動的に行ってくれるので、常に最新の状態でネットショップを維持できるのです。サーバーと契約するなど、インフラを調達する手間も少ないので、コストを抑えて導入できるのも魅力。
特に初期費用を抑えて運営したい個人にはうってつけの方法だと言えます。しかし、ASPにはデザインが限定されていたり、カスタマイズできる機能に制限があるというデメリットも。
「独自性のあるネットショップ運営がしたい」、「将来的にサイトを拡大していきたい」と考えている人には利用しづらいかもしれません。
利用するASPにどのような機能が備わっているのか、他のASPとどのような違いがあるのかを比較した上で、登録するASPを決めましょう。
フルスクラッチ
4つ目は、フルスクラッチで立ち上げる方法。ゼロからオリジナリティあるネットショップを制作できるので、独自性や高い拡張性を求めるのであれば、この方法がおすすめです。
しかし、高度なプログラミングスキルが必要なことや、時間や費用がかかってしまうのがデメリット。システムの修正やメンテナンスも自力で行わなければならないため、個人でネットショップを運営する人にとっては、かなりハードルが高いと言えるでしょう。最近では、パッケージソフトにもフルスクラッチと同様の拡張性が備えられているものが増えています。
そのため、フルスクラッチでネットショップサイトを構築するのであれば、パッケージソフトの導入を検討した方が良いかもしれません。
決済方法を決める
ネットショップサイトを立ち上げたら、決済方法を選択します。決済方法には、クレジットカードや代引き、銀行振込などさまざまな方法があります。お客さんが求める決済方法が用意されていなければ、途中で離脱されてしまうリスクがあるため、なるべく幅広い決済方法を用意しておきましょう。
配送方法を決める
ネットショップサイトを構築する上で、配送方法の選び方も大切。1つの配送業者でも複数の配送方法が選べるようになっているので、配送業者を絞っても良いでしょう。しかし、商品によっては他の配送業者を選んだ方が送料を抑えられる場合もあります。
お客さんはできるだけ送料を抑えて商品を手に入れたいと考えるもの。せっかくあなたの商品やサービスに興味を持ったとしても、送料によっては他社に流れてしまうリスクがあります。なるべく豊富な配送方法を選べるようにしておくことが、お客さんの興味を購入に結びつけるために重要です。
販売する商品を登録する
ネットショップのフレームワークを構築できたら、実際に販売する商品やサービスを登録します。どのような画像が登録されているか、商品やサービスに対してどのようなキャッチコピーや説明文が記載されているかによって、お客さんに与える印象が大きく変わります。
なるべくお客さんに興味を持ってもらえるような画像や文章を意識することで、より商品やサービスについて深く理解してもらえるようにしましょう。
集客を行う
ネットショップをオープンしたら、できるだけ多くのお客さんにアクセスしてもらえるよう、集客を行います。SEO施策や広告、SNSの活用などで適切なマーケティングを行うことで、あなたのネットショップに興味を持ってもらい、商品購入に結びつけましょう。
「時間が経ってもなかなかアクセス数が増えない」という人は、多くのアクティブユーザーがいる「モール型ネットショップサイト」を利用してみるのもおすすめです。
必要があればサイトの修正を行う
ネットショップを運営してると、途中で修正点が見つかったり、提供する商品やサービスの変更に伴い、サイトの修正が必要になるケースがあります。
一度ネットショップをオープンすれば、放置していてもサイト運営を続けられます。しかし、必要な修正を行わずに運営を続けていると、お客さんに飽きられたり、利用しづらくて離脱されたりする危険性があるので、注意が必要です。
マーケティング効果やお客さんの反応といった、さまざまな視点でサイトを修正することで、より魅力的なネットショップに成長できるでしょう。
個人事業主として開業届を税務署に提出する
ネットショップを個人で立ち上げたら、個人事業主として開業届を税務署に提出しましょう。開業届を提出しなくても罰則はありませんが、確定申告で青色申告を適用できるので、納税額が有利になる可能性があります。「事業を開始した」という責任感を持つことにもつながるため、なるべく早めに開業届を提出するのがおすすめです。
ネットショップを個人で成功させるためにおすすめのポイント
ネットショップを個人で成功させる方法は、以下の4つです。
これらの方法を意識してネットショップを運営することで、個人でも利益を出し続けられるようになるでしょう。ここからは、ネットショップを個人で成功させるためにおすすめのポイントについて、詳しく説明します。
なるべく初期費用をかけずに運営する
事業の立ち上げで大きな問題になるのが初期投資。初期投資をどれだけ抑えられるかによって、収入が不安定な時期を乗り越えられるかどうかが変わる場合もあるのです。
商品の仕入れ額を抑えたり、ネットショップの構築費用や運営費用を抑えたりすることで、費用負担を軽減させられるでしょう。また、優先的に予算を投じる場面をピックアップしておくことも、計画的にネットショップを運営することにつながります。
ユーザーが安心して利用できるサイトづくりを心がける
ネットショップを構築する際に、ユーザー目線でサイトを作ることも大切。販売者の顔が見えないネットショップでは、信頼して利用できる店舗なのか、商品やサービスを安全に使えるのかを判断できるようにしておくことが重要です。
信頼できるネットショップになっていれば、自然とファンやリピーターが増えるため、長期的に見て安定的な事業運営につながります。
また、個人情報やクレジットカード情報といった、センシティブな情報をしっかりと守れる仕組みも整えておきましょう。
おすすめ商品などユーザーの興味を引きつけるサイトを構築する
販売する商品やサービスの量によっては、ユーザーが目的とするものを見つけにくくなる場合もあります。どの商品がおすすめなのか、商品やサービスがどのような魅力や特徴を持っているのかをはっきりさせておくと、ユーザーが利用しやすいネットショップにできます。
記載されている説明文によっては、「思っていた商品と違った」、「求めていたサービスを受けられなかった」といったトラブルが起こることも。できるだけ商品やサービスについて具体的なイメージを持ってもらえるようにすることで、円滑な事業運営が可能になります。
仕入れや抱える在庫は最低限に抑える
スムーズにネットショップを運営するためには、仕入れ数や抱える在庫数を最低限に抑えることが大切。特に個人でネットショップを運営する場合は、在庫を保管するスペースや事業の運営スペースが限られがち。あまりにも多くの在庫を抱えてしまうと、生活スペースを大きく圧迫したり、黒字倒産のリスクになったりするので、注意しておきましょう。
ネットショップを始める流れと成功させるコツを知っておこう
ここでは、個人でネットショップを始める場合の立ち上げ方法や、ネットショップを成功させる方法について説明しました。どのようにネットショップを展開していくのか、イメージをはっきりさせておくことが、スムーズで健全な事業運営をする上で大切です。ここで説明した内容を参考にして、個人でもしっかりと成果を出せるようなネットショップが運営できるようになりましょう。