ネットショップの作り方・開業の全手順を徹底解説!正しい知識を持っておこう!

ネットショップの開業手順を知っておく重要性とは?

ネットショップを開業するためには、どのような手順で準備を進めて開店につなげれば良いか、具体的な流れを知っておくことが大切です。適切な手順で準備を進められないと、開業までの手間が増えてしまうだけでなく、開店後にスムーズにネットショップを運営できなくなります。

なるべく多くのユーザーにあなたの商品やサービスの魅力を感じてもらい、購入につなげるためには、ネットショップの正しい構築方法を知っておく必要があります。そこで本記事では、ネットショップの作り方に関する具体的な手順について、詳しく説明します。

ネットショップの作り方・手順

ネットショップは、まず開業届を提出したり、コンセプトを決めたりと、複数の工程が存在します。まず何から着手すべきかを把握しておきましょう。また、各手順のなかで具体的に何をすれば良いのかを解説していきます。

STEP1.開業届の提出

ネットショップ事業の1つなので、まずは税務署に開業届(個人事業の開業・廃業等届出書)を提出するところから始めます。事業を開始してから1ヵ月以内に開業届を提出するよう定められていますが、開業届を出さなかったとしても罰則を受けることはありません。

しかし、開業届を出さなければ、確定申告をするときに「青色申告特別控除」を受けられなくなります。税務上の優遇措置を受けられない状態で確定申告をすることになるため、結果的に納税額が増えてしまうのです。

開業届を出せば、「事業を開始した」という実感が沸くので、責任感や強い意志を持ってネットショップの運営に取り組めます。

STEP2.コンセプトを決める

開業届を提出するとともに、ネットショップのコンセプトもあわせて考えておきましょう。ただ漫然と「ネットショップを作りたいから」といった理由で開業してしまうと、事業の方向性が曖昧になるので、効率的な事業運営ができません。

なるべく具体的にコンセプトを決めておけば、今後決める商品やサービスの企画、カテゴリー分類や販促、ロゴのデザインなどに一貫性を持たせられます。ここでは、ネットショップのコンセプトを決める際のポイントについて、具体的に説明します。

ターゲットを決める

ネットショップのコンセプトを決める上で、どのエリアに住んでいる人を対象にするのか、誰を対象にするのかといったターゲットを決めることが大切です。

ターゲットを決めておけば、ネットショップを通して何を伝えてどのようなことを提供するのかをはっきりさせられます。

それによって、ターゲットを具体的にイメージしたサイトの作り方や販促といった運営方法を考えられるので、ユーザーの共感を得やすくなり、アクセス数や販売数の増加につながるのです。

販売商品を決める

ネットショップを作る上で、販売商品を決めておくことも重要。

商品を仕入れるのか自主制作するのかは事業によって異なりますが、具体的な商品やサービスが決まっていなければ、ネットショップの運営方法が定まらないので、効果的な事業運営ができなくなります。

あなたが提供しようとしている商品やサービスにどのような強みがあるのか、どのようなニーズとマッチするのかを具体的にイメージすることで、ユーザーの心をつかむネットショップを展開できるのです。

STEP3.出店形態を決める

ネットショップを作る上で、出店形態を決めておくことも必要です。具体的な出店形態には、以下の4つがあります。

これらの出店形態にどのような特徴があるのかを知っておけば、あなたの事業に適した出店形態を選べるようになります。ここからは、ネットショップの出店形態について詳しく説明します。

モール型

1つ目の出店形態は、モール型です。モール型は、1つのサイトに個人から企業までたくさんのネットショップが集まっています。大型ショッピングセンターをイメージしてもらえると、分かりやすいかもしれません。ネットショップの立ち上げに必要な機能やデザインがそろっているので、初心者でも簡単にネットショップを始められます。

また、知名度の高いサイトであるほど、すでに購入意欲の高いアクティブユーザーがたくさんいるので、商品やサービスを認知してもらいやすく、スムーズに購入してもらえるのもメリットです。

「Amazon」や「楽天市場」などが代表的ですが、近年話題となっているモール型のサービスに「ハピマ」があります。「ハピマ」は、初期費用や月額費用が無料で利用できるのが特徴。システム手数料は2.3%と手ごろで、ポイント原資も0円なので、コストを抑えてネットショップを運営できます。

個人から法人まで幅広い事業主が出店可能で、リアル店舗の紹介もOK。SNSを紹介することも認められており、モール内の広告や宣伝もサポートしてくれるので、集客の負担を大幅に抑えられます。手数料は売上があったときだけ支払えば良いので、リスクを最小限に抑えたネットショップ開業が可能です。

ASP型

2つ目の出店形態は、ASP(アプリケーション・サービス・プロバイダー)型です。レンタルショッピングカートとも言われており、「base」や「jimdo」、「wix」などが代表的。ショッピングカートや受注管理システムなど、ネットショップ運営に必要な機能がすでにそろっているので、モール型と同様に誰でも手軽にネットショップを始められます。

モール型のように百貨店の一部にあなたのネットショップを置くのではなく、独自のサイトとしてネットショップを立ち上げられるのが特徴です。セキュリティシステムのアップデートなどを管理する手間が不要で、初期投資を抑えられることから、コストを抑えた運営をしたい人に向いています。

ソフトウェアをインストールして難しい設定を行う必要がないのも安心です。ただし、SEO対策など集客の戦略を自分自身で行わなければならなかったり、選べるデザインが限定されているのが難点。カスタマイズ方法が限定されているので、独自性のあるネットショップ運営をしたいのであれば、物足りなさを感じるかもしれません。

パッケージ型

3つ目の出店形態は、パッケージ型です。パッケージ型は、ネットショップを立ち上げるために必要なソフトウェアを使用して運営する方法。モール型やASP型よりもカスタマイズ性に優れているため、オリジナリティあるネットショップの作成が可能です。

しかし、導入費用や維持費用が高くなりがちで、カスタマイズには専門的な知識や技術が求められる場合もあるため、予算が限られている人や複雑な操作が苦手な人には向いていません。

自分自身でサーバーを契約してソフトウェアをインストールしなければならないため、開業するまでにそれなりの時間と労力がかかることを知っておきましょう。

スクラッチ型

4つ目の出店形態は、スクラッチ型です。

スクラッチ型は、ゼロの状態からプログラムを操作しながらネットショップを立ち上げる方法「wordpress」などを利用すれば自分自身でネットショップを構築でき、費用も抑えられますが、サイトが完成するまでにある程度の期間がかかります。

外注してネットショップを構築してもらう方法もありますが、費用が高くなりがちなので予算に余裕のある人でなければ難しいかもしれません。事業の進捗状況やバグの発生状況によってはこまめにサイトを修正しなければならないので、維持費用もかかりやすいです。

とはいえ、パッケージ型よりもさらに自由度が高くなるので、どのようなネットショップを作りたいのか、具体的なイメージがある場合はスクラッチ型が向いています。

STEP4.商品の仕入れ

ネットショップを通して商品を販売する場合は、どこから商品を仕入れるのか、どのような方法で仕入れるのかを考えなければなりません。仕入れをスムーズに行えるような仕組みを整えることによって、円滑なネットショップ運営につながります。ここからは、ネットショップ運営における商品の仕入れについて、詳しく説明します。

仕入先の開拓

販売したい商品が決まれば、その商品をどこから仕入れるのかを決めなければなりません。

ほとんどの商品には製造元や販売元などの情報が記載されているので、仕入先になってくれるのか、卸売価格で商品を提供してくれるのかを確認します。

仕入先として取引関係を結ぶ場合は、取引条件や契約書の締結が必要なので、段取りを組んでスムーズに手続きを進めましょう。

仕入れサービスの活用

従来は、仕入先となる企業に電話やメールで連絡をして、交渉が成立したら契約を締結するという流れでした。しかし、最近は仕入れサービスを提供する企業が増えており、インターネット上で仕入れる商品を見つけて、直接仕入れられるようになっています。

モール型のネットショップのように1つのサイトに複数の仕入先が掲載されているので、販売する商品を探しやすいのです。卸問屋と交渉したり契約手続きを進める必要がないので、トラブルや手間を抑えながら仕入れ先を決められるのも良いところ。

ネットショップを立ち上げる段階の場合、信用度が低く契約を断られるケースも…。しかし、仕入れサービスを利用すれば、開店前でも商品を仕入れられるので、スムーズにネットショップの立ち上げを進められますよ!

STEP5.決済サービスの導入

販売する商品や仕入れ先などが決まったら、商品が購入されたときに利用される決済サービスを導入します。ネットショッピングでは複数の決済方法からユーザーが好みの支払い方法を選べるのが特徴。これは、ユーザーが好みの決済方法を選べなければ、離脱率を高めてしまうということになります。ユーザーが満足いくショッピングができるよう、ここからは決済サービスについて知っておくべき知識を紹介します。

決済方法の種類を知ろう

まずは、決済方法にどのような種類があるかを知っておきましょう。ネットショップで設定できる決済方法には、主に以下の8つがあります。

ネットショップを利用している人の半数以上はクレジットカード決済を選択していますが、代引きやコンビニ支払い、銀行決済を選ぶ人も多いです。

若い世代のクレジットカード離れが進んでいる背景もあり、ネットショップのターゲット層に応じて適切な決済方法を導入することが大切になります。

また、決済会社によってはネットショップ決済に対応していないところがあったり、導入費用や維持費用が高く、経費を圧迫するリスクもあります。

長期的な視野で決済方法を導入することが、健全なネットショップ運営を続けるために重要です。

決済代行サービスを活用する

ネットショップを効率的に運営するためには、できるだけ運営の手間を削減することが大切。ネットショップに決済機能を導入するためには、決済方法ごとに決済事業者と契約を締結したり、ネットショップにシステムを組み込まなければなりません。

決済事業者ごとに締め日や入金日が異なるため、経理業務は煩雑になりやすいという側面もあります。

システムのアップデートが行われた場合は、ネットショップ業務と並行して対応しなければならないので、スムーズなネットショップ運営が阻害されてしまいます。

決済代行サービスを利用すれば、これらの手続きをまとめて引き受けてくれるので、決済に関する面倒な業務を削減できます。それによってネットショップ運営に注力できるようになり、よりスムーズな事業運営を続けられます。

STEP6.配送方法や梱包資材の準備

購入された商品を安全にユーザーの手元に届けるためには、適切な配送方法や梱包資材の準備が必要です。適切な配送方法を設定しなければ、場合によってはユーザーの離脱を助長しかねません。また、梱包資材によっては配送中にトラブルを引き起こすリスクもあるので、注意しておきましょう。ここからは、商品の梱包や配送に関する知識について説明します。

配送サービスを選ぶ

まずは商品をどのようにユーザーに届けるかを決めましょう。ネットショップで購入された商品を配送する手段はたくさんあり、1つの配送サービスでさまざまな配送方法を選べるところもあります。そのような配送サービスを1つ選んでおけば、多くの配送方法をカバーできます。

しかし、配送方法によっては他の配送業者を選んだ方が送料を抑えられる場合も。ユーザーはできるだけ送料を抑えて商品を手に入れたいと考えます。設定する配送方法によってはユーザーが離脱しかねないため、商品サイズや重さによって費用を抑えて配送できるサービスを用意しておきましょう。

梱包資材の準備・手配

配送方法が決まったら、梱包資材を準備・手配します。販売する商品によっては、適切な梱包資材を使って配送しなければ、ユーザーの手元に届く前に破損してしまう危険性があります。安全に商品を届けるためにはどの梱包資材が適しているのかを把握し、予算や販売数に応じて手配しておきましょう。

STEP7.ネットショップの構築

ネットショップの立ち上げに必要なフレームワークが整ったら、実際にネットショップを構築していきます。ネットショップを構築する手順は、大きく分けて以下の2つになります。

これらの手順ごとにどのようなポイントを意識してネットショップを作れば、ユーザーが利用しやすい魅力的なサイトが完成します。ここからは、ネットショップを構築する手順について、詳しく説明します。

基本ページの作成

まずは基本ページから作成していきましょう。基本ページには以下のようなものがあります。

このように、基本ページといってもさまざまな種類があるので、どこから手をつければ良いか分からなくなるかもしれません。

全てのページを一度に作成しようとすると時間がかかりますが、ユーザーが快適にネットショップを利用するためには、それぞれのページを分かりやすく魅力的に作る必要があります。しかし、ネットショップの出店形態によっては、ページ作成の手間やコストがかかりることも…。手軽にページを作成したいのであれば、「ハピマ」のようなモール型の出店形態を選ぶのがおすすめです。

各素材の用意

基本ページが立ち上がったら、各素材を用意します。どのような素材を用意するかによって、ユーザーに与える印象が大きく変わります。

商品画像

最近はスマートフォンで手軽に写真撮影や画像編集ができるので、誰でもオリジナリティのある商品画像を作れます。しかし、こだわりのある商品画像にしたい場合は、高品質な機材やソフトウェアを使用しなければならないケースもあります。どのような商品画像にしたいかを具体的にイメージしておくことで、ユーザーの興味を惹く画像を作れるでしょう。

キャッチコピー・紹介文

商品画像でユーザーに与える影響は大きいですが、キャッチコピーや紹介文の内容も、ユーザーの購買行動に大きな影響を与えます。一目見ただけで商品やサービスをイメージできるのか、説明文を読んで商品やサービスが手に取るように把握できるのかという点を意識して作りましょう。

記載されている文章によっては、購入後のトラブルにつながるケースも…。魅力的な文章にしようとするあまり、事実とかけ離れた紹介文にならないよう注意しましょう。

まとめ

ここでは、スムーズにネットショップを立ち上げられるよう、ネットショップの作り方を紹介しました。開店後に効果的なネットショップ運営をするためには、しっかりと計画を立ててからネットショップを作ることが大切です。ここで説明した内容を参考にして、あなたが理想とするネットショップを作れるようになりましょう。

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